【特集】
誤字と脱字と私たち
「もちろん」と「もろちん」のあいだ
毎日見るもの、接するものの中で、人を人たらしめているのは文字ではないでしょうか。広告チラシ、新聞、雑誌、本、メール、LINEなど、メディアこそ違え、それは文字で成り立っています。
文字には、単なる情報もあれば、読み物もある。ですが一つ共通点があります。誤字と脱字です。印刷物の歴史は誤字・脱字の歴史といっても過言ではありません。「汝、姦淫する勿れ」が、あわれ脱字で、真逆を勧める聖書もあったとか(notの脱落)。
このように取り返しのつかない誤字・脱字もあれば、笑い話で済む誤字・脱字もあります。文字に携わる者たちはそれをなんとかゼロにしたいと奮闘していますが、でもなくならない。ウェブ媒体となった「望星」、自戒を込めたミニ特集です。
シリーズ「教育ってなんだ?」
通称よぎさんは、大学で日本語を学んだのがきっかけで1997年初来日。東京・江戸川区葛西の団地で息子を育てながら、大手銀行などに勤務、カレー店経営、江戸川区議会議員を2年務め、2022年からは茨城県立高校の副校長、翌年には校長に。日本の教育現場で、日々奮闘しているよぎ校長に話を聞いた。
フォトエッセイ
望星インタビュー
ジャーナル
連載
-
【連載】子どもたちと話したい読書のこと◎島田潤一郎 ——第2回/「ざっくりいうと」
-
【連載】トイレ事情を歩く◎石川未紀(世界共通トイレをめざす会) 第1回/外出先のトイレで困った経験はありませんか?
-
【連載】大草原のつむじ風◎大西夏奈子 ——第71回/本の海に溺れる日本人、本棚をもたない遊牧民
-
【連載】嗚呼ワンコイン・パラダイス──どうしてこんなに愉しいんだろう!◎岡崎武志 第14回/私小説作家・木山捷平の後ろ姿を追って
-
【連載】鶴くん亀くん◎みなみしんぼう——第20回/とし?
-
【連載】本場な人びと◎加藤ジャンプ――第12回/あの国この国の料理を食べる魂胆
-
【連載】続・マタギの村から◎大滝ジュンコ――第44回/村のお葬式(後編)
-
【連載】文士たちのハイキング──添田知道の三味会を中心に◎堀内ぶりる 第六回(最終回)/近郊ローカル線めぐり
-
【連載】「ラディカルな潤沢」生活——ボクの「構想」と「実行」 ◎ヒットペン 第42回/色気一番で生きてます 見ても食べてもよしの草 ハゼラン
BOOKS
これまでの各号の目次や立ち読み記事、歌壇・俳壇、書籍案内などを掲載しています。
編集部より
ウェブ望星となって主な記事の二度目の公開です。特集は一部からとても評判がいいので、もう少し掲載します。次の特集掲載後も「前回の特集」コーナーで読めますので、「誤字・脱字」はお忘れなく。
特集で著書を紹介した髙橋秀実[ひでみね]さんが逝去されました。お若かったし、ますますの活躍が楽しみだったのに、もっともっと著書を読みたかったのに、残念以外の言葉がみつかりません。
1970年の創刊から2020年までの月刊『望星』の誌面をすべて収録したアーカイブ。過去の全記事が簡単な操作でお読みいただけます。会員登録(有料)が必要です。(現在準備中です)
インフォメーション
各展覧会、催しに招待券を用意しています。ふるってご応募ください。
長野亮之介さんの個展
20年以上にわたって本誌の表紙を担当してきたイラストレーター・長野亮之介さんの個展「長野亮之介猫絵展8——天妄懐界旅絵日記」が10月25日(金)より開催されます。詳しくは公式サイトで。