BOOKS– 新刊紹介 –
新刊の紹介(書評)や著者インタビューなどを掲載するコーナーです。
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【BOOKS】村田沙耶香著/『世界99』◎佐藤康智
あなたの知らないわけではない世界 芥川賞受賞作『コンビニ人間』が多くの言語に翻訳され、世界各国に読者を持つ作者による最新長編小説が本書だ。上下巻で800ページ... -
【BOOKS】R・F・クァン 著・古沢嘉通 訳/『バベル オックスフォード翻訳家革命秘史』(上下)◎澤一澄
「翻訳」という魔法を核とした歴史ファンタジー バベルの塔とは、『旧約聖書』によると、人間が天にも届く塔を作っているのに怒った神が、一つだった言語を分けたため... -
【BOOKS】田中友也著/『心と体を整えるおいしい漢方』◎松永裕衣子
旬のものを食べるのがいいのは、なぜか? 東洋医学において最も大切とされる概念のひとつ、「養生」は奥深い言葉だ。一般に養生とは、生活習慣に注... -
【BOOKS】長谷川晶一著/『神宮球場100年物語』◎佐藤康智
青く冴えわたる球場の記憶 本書裏表紙には、とある日の神宮球場におけるヤクルト−巨人戦の、バックスクリーンが映った写真が使われている。電光掲示板に懐かしい選手... -
【BOOKS】青木真兵・光嶋裕介・白岩英樹 著『ぼくらの「アメリカ論」』◎澤一澄
アメリカの「草の根デモクラシー」は再生をめざす 2017年に第四十五代アメリカ大統領となったドナルド・トランプ氏が、今年再び第四十七代の大統領に就任した。今、世... -
【BOOKS】平久美子著/『ネオニコチノイド 静かな化学物質汚染』◎松永裕衣子
世界で規制が進む危険な農薬を、なぜ日本は推進するのか? 1990年代初頭に登場した新たな農薬、ネオニコチノイド系殺虫剤。従来の農薬に耐性をもつ害虫に... -
【BOOKS】青木淳悟著/『憧れの世界――翻案小説を書く』◎佐藤康智
自縄自縛の試行錯誤 1995年公開のアニメ映画『耳をすませば』(近藤喜文監督、宮﨑駿プロデュース)は、ヒロインの中学生・月島雫が謎の少年と出会い、将... -
【BOOKS】堂本かおる著『絵本戦争 禁書されるアメリカの未来』◎澤一澄
マイノリティを描く本の追放が始まっている 2021年からアメリカの一部で、公立学校や公共図書館に特定の本を置くことを禁じることを学区や州に訴える活動が増加... -
【BOOKS】信友直子著/『あの世でも仲良う暮らそうや――104歳になる父がくれた人生のヒント』◎松永裕衣子
私たちをきっと励ます「老いの実像」 二十万を超える人々が会場に足を運んだ映画『ぼけますから、よろしくお願いします。』、さらにその三年... -
【BOOKS】宮尾與男著/『幕末期の笑話本 可楽から其水・円朝へ』◎佐藤康智
三題噺の代々のダイナミズム 観客から三つのお題をもらい、それらを盛り込んでオチのある話をこしらえるのが三題噺[さんだいばなし]である。かつて朝日放送制... -
【BOOKS】津野海太郎著『生きるための読書』◎澤一澄
敬遠してきた若い人の本と向き合ってみたら 晶文社で編集者として働いてきた津野海太郎氏。電子書籍が出てきたころ『季刊・本とコンピュータ』の編集長となり、電子書... -
【BOOKS】岡野民著/『あの時のわたし――自分らしい人生に、ほんとうに大切なこと』◎松永裕衣子
どんな時間と経験が、この人たちをつくってきたのか 一見華やかに見えても傍からはうかがい知れぬことも多いのだと、その人の言葉にふれては... -
【BOOKS】ビリー・ワイルダー/I・A・L・ダイアモンド著 町田暁雄訳/『アパートの鍵貸します』◎佐藤康智
プロットの鍵明かします 小説家の清水義範は、高校時代に映画館で観たビリー・ワイルダー監督作品『あなただけ今晩は』の面白さに心奪われたのをきっかけ... -
【BOOKS】松本侑子著『赤毛のアン論 八つの扉』◎佐藤康智
時をかけるアン・シャーリー すごく楽しい局面を「愉快きわまる」と言い、すごく悲しい状態を「絶望のどん底」と形容し、アイスクリームの味を「崇高」と表現せ... -
【BOOKS】アンジェラ・サイニー著『家父長制の起源 男たちはいかにして支配者になったのか』◎澤一澄
家父長制はなにをもたらしているのか? ヒンズー教にカーリーという女神がいる。神話によると、悪魔との戦いのために出現した恐ろしく猛々しい神で、青黒い肌に... -
【BOOKS】やなせたかし著/新装版『わたしが正義について語るなら』◎松永裕依子
アンパンマンが示してくれた本当の正義 子どもたちのヒーロー「アンパンマン」の作者・やなせたかしさんが九十歳のとき、正義について語ってほしい... -
【BOOKS】岡真理・小山哲・藤原辰史著/『中学生から知りたいパレスチナのこと』◎澤一澄
大人も知らねばならないこと パレスチナでは現在もジェノサイドが続いている。2023年10月、イスラーム主義を掲げる民族解放組織ハマスによる越境攻撃を契機に、イスラ... -
【BOOKS】ナ・ジョンホ著/米津篤八訳『ニューヨーク精神科医の人間図書館』◎松永裕衣子
その人たちは、まるで新しい本のようだった 現在イェール大学医学部に勤めるナ・ジョンホさんは2017年の夏、精神科の研修医としてニューヨークにいた。そ... -
【BOOKS】井上先斗著『イッツ・ダ・ボム』◎佐藤康智
芸術か!? 爆発か!? しゃれたストリートアートを展開し、〈日本のバンクシー〉と世間から呼ばれる正体不明の存在「ブラックロータス」の意図を、フリーライター... -
【BOOKS】山川徹著『鯨鯢の鰓にかく』◎佐藤康智
激動と葛藤の〝鯨合戦〟史 日本の捕鯨問題といえば、料理漫画の定番『美味[おい]しんぼ』(作・雁屋哲、画・花吹アキラ)の「激闘鯨合戦」回をまっさきに思い... -
【BOOKS】菅原邦城著『北欧神話入門 』◎澤一澄
神話とは?を教えてくれる格好の書 今の日本のサブカルチャー作品、小説・漫画・アニメ・ゲームで、人物や団体その他もろもろの名前が北欧神話から採られている... -
【BOOKS】森田真生著『僕たちはどう生きるか』◎松永裕衣子
この危機の元凶は、私たち自身なのだ パンデミックの発生から四年あまり。未知のウイルスの出現に戸惑い、人々はその意味について深く考えることよりも、現実的... -
【BOOKS】岸惠子著『91歳5か月 いま想うあの人 あのこと』 ◎池上正示
大女優は赦し、微笑む 好き嫌いを明言して媚びない。でも優しい。これが本書の、いや、この大女優の人生を貫く精神か――。 「女優が好き嫌いなど、言え... -
【BOOKS】シルヴィア・プラス著『ベル・ジャー』◎澤一澄
欧米でベストセラーとなった、早逝した詩人の伝説的小説 シルヴィア・プラスはアメリカ出身の詩人で小説家。だが、その創作期間は短い。1932年ボストン生まれ。成績優... -
【BOOKS】車谷長吉著『癲狂院日乗』◎佐藤康智
私小説作家の濃密すぎる1年間 1998年の4月に始まる、丸一年分の日記が本書だ。5月21日の日記には、「この頃、女子高校生の間にルーズ・ソックスというものが流行[... -
【BOOKS】芥川龍之介著『芥川龍之介の桃太郎』◎松永裕衣子
残虐で無自覚な所業のあとの謎の言葉 古くから日本人に親しまれてきた桃太郎伝説は、文豪・芥川龍之介の手にかかるとどんな物語に生まれ変わるのか。 短編小説の名手...
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