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【BOOKS】平久美子著/『ネオニコチノイド 静かな化学物質汚染』◎松永裕衣子
世界で規制が進む危険な農薬を、なぜ日本は推進するのか? 1990年代初頭に登場した新たな農薬、ネオニコチノイド系殺虫剤。従来の農薬に耐性をもつ害虫に... -
【BOOKS】青木淳悟著/『憧れの世界――翻案小説を書く』◎佐藤康智
自縄自縛の試行錯誤 1995年公開のアニメ映画『耳をすませば』(近藤喜文監督、宮﨑駿プロデュース)は、ヒロインの中学生・月島雫が謎の少年と出会い、将... -
【BOOKS】堂本かおる著『絵本戦争 禁書されるアメリカの未来』◎澤一澄
マイノリティを描く本の追放が始まっている 2021年からアメリカの一部で、公立学校や公共図書館に特定の本を置くことを禁じることを学区や州に訴える活動が増加... -
【BOOKS】信友直子著/『あの世でも仲良う暮らそうや――104歳になる父がくれた人生のヒント』◎松永裕衣子
私たちをきっと励ます「老いの実像」 二十万を超える人々が会場に足を運んだ映画『ぼけますから、よろしくお願いします。』、さらにその三年... -
【BOOKS】宮尾與男著/『幕末期の笑話本 可楽から其水・円朝へ』◎佐藤康智
三題噺の代々のダイナミズム 観客から三つのお題をもらい、それらを盛り込んでオチのある話をこしらえるのが三題噺[さんだいばなし]である。かつて朝日放送制... -
【BOOKS】津野海太郎著『生きるための読書』◎澤一澄
敬遠してきた若い人の本と向き合ってみたら 晶文社で編集者として働いてきた津野海太郎氏。電子書籍が出てきたころ『季刊・本とコンピュータ』の編集長となり、電子書... -
【BOOKS】岡野民著/『あの時のわたし――自分らしい人生に、ほんとうに大切なこと』◎松永裕衣子
どんな時間と経験が、この人たちをつくってきたのか 一見華やかに見えても傍からはうかがい知れぬことも多いのだと、その人の言葉にふれては... -
【BOOKS】ビリー・ワイルダー/I・A・L・ダイアモンド著 町田暁雄訳/『アパートの鍵貸します』◎佐藤康智
プロットの鍵明かします 小説家の清水義範は、高校時代に映画館で観たビリー・ワイルダー監督作品『あなただけ今晩は』の面白さに心奪われたのをきっかけ... -
【BOOKS】松本侑子著『赤毛のアン論 八つの扉』◎佐藤康智
時をかけるアン・シャーリー すごく楽しい局面を「愉快きわまる」と言い、すごく悲しい状態を「絶望のどん底」と形容し、アイスクリームの味を「崇高」と表現せ... -
【BOOKS】アンジェラ・サイニー著『家父長制の起源 男たちはいかにして支配者になったのか』◎澤一澄
家父長制はなにをもたらしているのか? ヒンズー教にカーリーという女神がいる。神話によると、悪魔との戦いのために出現した恐ろしく猛々しい神で、青黒い肌に...