BOOKS– category –
-
BOOKS
【BOOKS】新田理恵著/『無理せず回復する時間栄養学のきほん』◎松永裕衣子
あなたは「いつ、何を、どのように」食べていますか? 同じ内容と量の食事をとっていても、食べる時間帯や順番によって効果が大きく異なることは、いまではよく知られている。時間栄養学とは、いつ・何を・どのように食べるかが健康や心身にどう影響を及... -
BOOKS
【BOOKS】谷口幸男訳 伊藤尽/小澤実 監修/『完全版 エッダ 古代北欧歌謡集』◎澤一澄
日本にさまざまな影響を与えてきた北欧神話集 『完全版 エッダ 古代北欧歌謡集』のもとになった『エッダ 古代北欧歌謡集』は、1973年にドイツ語学、ドイツ文学、北欧文学の研究者である谷口幸男氏が発行した。はじめての本格的な北欧神話研究の本といっ... -
BOOKS
【BOOKS】作・松下隼司 絵・オクダサトシ『がっこうとコロナ』◎松下隼司
あの三年間で、本当に学んだこと 公立小学校教諭の私が(教員23年目、二児の父親)、絵本「がっこうとコロナ」を出版しました。コロナ禍、子どもたちの学校生活を描いた絵本です。不自由を余儀なくされ「かわいそう」とも言われたあのとき――子どもたちの... -
BOOKS
【BOOKS】更地郊 著『粉瘤息子都落ち択』◎佐藤康智
限りなく大雨に近いマウンテンデュー 2025年、すばる文学賞を受賞した小説である。 粉瘤[ふんりゅう]とは、皮膚の裏に老廃物が溜まったできもののこと。択[たく]とは、格闘ゲーム用語で、攻防手段の選択肢、またそれらから選択する行為を指す... -
BOOKS
【BOOKS】尹生花著/『臓活足浴』◎松永裕衣子
効果絶大! 今日から足浴を 五臓(肝・心・脾・肺・腎)の働きを整え、活性化させる「臓活」という言葉を世に広めた中医学博士の尹[いん]さんが、なぜとくに足浴が臓活として優れているのか、どんな効果があり、どのように始めたらよいかを、基礎から... -
BOOKS
【BOOKS】ウンベルト・エーコ著 河島英昭/河島思朗 訳/『薔薇の名前 完全版』(上下)◎澤一澄
挫折した人は再チャレンジを 『薔薇の名前』。ウンベルト・エーコの書いた小説よりも、ショーン・コネリー主演の映画で知った人も多いだろう。まさにはまり役だった。小説はイタリアで1980年に発行。ジャン=ジャック・アノー監督で1986年に映画化。映画で... -
BOOKS
【BOOKS】いとうせいこう・みうらじゅん著/『見仏記 三十三年後の約束』◎佐藤康智
友情の本願since1992 いとうせいこうと、みうらじゅんが、日本各地、ときにアジア各地の寺々に赴き、仏像を拝観してまわるのが『見仏記』シリーズである。道中の記録を、いとうが文にし、みうらが絵にするスタイルの書籍版と並行して、関西テレビ... -
BOOKS
【BOOKS】堀田孝之著/『こども天風哲学』◎松永裕衣子
〝心の元気〟こそが、すべての源 明治生まれの思想家・中村天風先生こと中村三郎氏は、自らの死病を克服してインドで体得・確立した「心身統一法」を世に広めたことで知られる。 心身統一法とは、ひとことでかんたんに述べるなら、「心を積極的... -
BOOKS
【BOOKS】小森真樹著/『歴史修正ミュージアム』◎澤一澄
本当の意味での歴史修正とは アメリカのトランプ大統領は去年の就任後、前政権まで進めていたDEI政策〔Diversity(多様性)、Equity(公正性)、Inclusion(包摂性)、性別・年齢・人種・国籍・障害・価値観など個人の持つ違いを尊重し、多様な人々が活... -
BOOKS
【BOOKS】小川晋著/『トラック野郎 50年目の爆走讃歌』◎佐藤康智
東映東京撮影所という交差点 〝一番星〟こと星桃次郎(菅原文太)が、〝やもめのジョナサン〟こと松下金造(愛川欽也)と、11トンと4.5トン、派手に飾ったデコトラ(デコレーション・トラック)の、ワッパ(ハンドル)をてんでに握りしめ、日本列島... -
BOOKS
【BOOKS】ペン編集部 編/『Pen BOOKS みんなの谷川俊太郎。』◎松永裕衣子
2歳にも90歳にもなることができた詩人 ダークグレーのシンプルなセーターに身を包み、柔和な笑みを浮かべたおなじみの谷川俊太郎さんの横顔が本書の表紙を飾る。タイトルの「みんなの」には、多くの人に愛された詩人への親しみと、精一杯の賛辞がこめら... -
BOOKS
【BOOKS】オマル・ハマド著 最所篤子 編訳/『オマルの日記 ガザの戦火の下で』◎澤一澄
一人の青年の投稿が伝えるガザの現実の前に…… 「選んだわけじゃないのにそこに生まれたというだけで、誰も耐えられないような物事に耐えさせられる。僕は人生で苦しみと涙しか経験しないまま生き、こうして死んでいくんだろう。彼方には美しい向こう側の世... -
BOOKS
【BOOKS】道又力著/『作家がスターだった時代 文春文士劇の45年』◎佐藤康智
もしもこの世が文士劇の舞台なら、編集者は誰がやるのだろう 「この世はこの世、ただそれだけのものと見ているよ、グラシャーノー――つまり舞台だ、誰も彼もそこでは一役演じなければならない」(シェイクスピア『ヴェニスの商人』福田恆存訳)。ならば、文... -
BOOKS
【BOOKS】谷川俊太郎 著/『世界が問いである時 答えるのは私だけ』◎松永裕衣子
詩人が「世界」と言うとき、それは……? 詩人の谷川俊太郎さんが亡くなって、この11月でちょうど1年が経つ。没後半年を経た今年5月、東京都内のホテルで催されたお別れの会には関係者のみ、それでも560人もの人が参列したという。 谷川さん... -
BOOKS
【BOOKS】高田大介著/『図書館の魔女 霆ける塔』◎澤一澄
モデルとなった国に思いをめぐらすのも楽しい 『図書館の魔女』『図書館の魔女 烏の伝言』『図書館の魔女 高い塔の童心』に続くシリーズ第四作。『烏の伝言』『高い塔の童心』が外伝とも見える物語だったので、実質この『霆[はたた]ける塔』が第一... -
BOOKS
【BOOKS】瑞 佐富郎著/『10・9プロレスのいちばん熱い日』◎佐藤康智
プロレス的な、あまりにプロレス的な 日本の戦後史、みたいな本を読んでいて、学生運動の時代にさしかかり、「10・8」(1967年の第一次羽田闘争)、「10・21」(国際反戦デーかつ1968年の新宿騒乱事件)といったタームを目にするにつけ、長州力が... -
BOOKS
【BOOKS】沢田俊子 著/『サバンナで野生動物を守る』◎松永裕衣子
〝異次元〟をガイドする仕事 南アフリカ共和国で、日本人女性唯一のサファリガイドとして働く太田ゆかさん。彼女の活躍についてはネット上はもちろん、テレビやラジオ、新聞・雑誌などのメディアでもたびたび取り上げられ、著書『私の職場はサバンナです... -
BOOKS
【BOOKS】矢野利裕著/『「国語」と出会いなおす』◎佐藤康智
「国語」と「文学」の雪解けにむけて 歳をとると、昨日読んだ本の内容すら忘れがちになる。のに、若い頃に読んだ本の内容は、いまだ忘れられず、脳にこびりついている。国語教科書の定番教材についてもそうで、教室の雰囲気とセットで思い出される。&nbs... -
BOOKS
【BOOKS】アーナルデュル・インドリダソン著 柳沢由実子 訳/『黒い空』◎澤一澄
悪事も子どもの悲しみをも描くアイスランドのミステリー アイスランドのレイキャヴィーク警察犯罪捜査官エーレンデュル・シリーズ八作目。残念ながら、寡黙で粘り強い捜査官である主人公のエーレンデュルは、休暇を取って東アイスランド地方に行ったまま... -
BOOKS
【BOOKS】小林貞夫 著・小林奈々 絵/『今日誰かに話したくなる野菜・果物学』◎松永裕衣子
それはなぜ誕生し、私たちの口に入るようになったのか? 私たちが日ごろよく目にする草花、日々何げなく口にしている野菜や果物にも、思いがけない性質や背景があることに気づかせてくれる植物エッセイだ。読者がイメージをつかみやすいよう図版が多用さ... -
BOOKS
【BOOKS】和田傳著/『和田傳短編集【令和版】第一巻 少年少女に贈る五つの物語』◎松永裕衣子
土の匂いがするような、懐かしく素朴な物語 半世紀におよぶ作家生活のなかで、一貫して土に生きる人々の生活を書き続けた農民文学者・和田傳[つとう]。本短編集は、和田の故郷である神奈川県厚木市の郷土博物館が企画したもので、今後さらに四年... -
BOOKS
【BOOKS】滝口悠生著/『たのしい保育園』◎佐藤康智
〝子をめぐる記録〟をめぐる記録 保育園児の「ももちゃん」と、文筆業を営む父親との日々が、当人たち、母親、保育士、パパ友、近所の人など、いくつかの視点から記録される連作短篇小説である。もう少し言い足せば、父親が日々を記録しようとする... -
BOOKS
【BOOKS】パーシヴァル・エヴェレット著 木原善彦 訳/『ジェイムズ』◎澤一澄
『ハックルベリー・フィンの冒険』をひっくり返す!? 全米図書賞・ピュリツァー賞ほか数々の賞を受賞した、2024年のアメリカ文学界の話題小説。マーク・トウェインがアメリカで1885年に(イギリスでは前年に)発表した『ハックルベリー・フィンの冒険』は... -
BOOKS
【BOOKS】伊藤裕著/『老化負債――臓器の寿命はこうして決まる』◎松永裕衣子
なんと、臓器は若返る! 老化の原因を探り、健康長寿をめざす〝アンチエイジング〟医学。本書は日本抗加齢医学会の理事も務める内科医が臓器若返りの方法について語ったもので、老化をからだに溜まる負債=借金ととらえた点に最大の特徴がある。&n... -
BOOKS
【BOOKS】梶原阿貴著/『爆弾犯の娘』◎佐藤康智
人生の不思議な導火線 1971年は日本で爆弾事件が激増した年だった。立花隆『中核VS革マル』によると、「この年、六十二件の爆弾事件があり、三百三十六個の爆弾が発見ないし使用され」たという。 なかでも有名なのが、12月24日の夜に起きた「クリスマ... -
BOOKS
【BOOKS】ブレイディみかこ 著/『SISTER “FOOT” EMPATHY』◎澤一澄
世直しは〝共感力〟あってこそ タイトル『SISTER “FOOT ” EMPATHY』は、「シスターフッド」――女性同士のつながりや絆のことに「フット(足)」をかけて、足もと、つまり地べたから考える、「エンパシー」は共感と訳されるが、英語の定型表現では「... -
BOOKS
【BOOKS】茨木のり子著/『歳月』◎松永裕衣子
この詩集でしか出会えない、茨木のり子の胸中 強く優しく、凛とした佇まいの詩人、茨木のり子さん。彼女が生涯変わらぬ愛情を注いだのが、二十三歳で結婚して以来、二十五年間連れ添った三浦安信さんだった。 五十代半ばの若さで亡くなった八歳年上の... -
BOOKS
【BOOKS】樋口尚文著/『砂の器 映画の魔性』◎佐藤康智
「紙吹雪の女」はいかに撮られたか 松本清張の小説『砂の器』は、これまで何度も映像化されているが、本書が取り上げるのは野村芳太郎監督による1974年公開の映画版だ。 映画版『砂の器』といえば、武田百合子がエッセイで綴っていた昭和の... -
BOOKS
【BOOKS】阿部恭子著『近親性交―語られざる家族の闇』◎池上正示
「親・きょうだい」は暴力装置にもなる 地方の町で、二十七歳の青年が同じ歳の男性を刺殺した。加害者Aと被害者Bは高校まで一緒で、Aは大学卒業後、父が経営する不動産会社の役員となったが、貧困家庭出身のBは大学中退後、犯罪を重ねて服役... -
BOOKS
【BOOKS】ハン・ガン著 井手俊作 訳/『少年が来る』◎澤一澄
光州事件で少年は何を見たのか 2024年のノーベル文学賞は、韓国の小説家ハン・ガンが受賞した。選考委員会は「ハン・ガン氏の力強く詩的な散文体の文章は歴史的な心の傷と向き合いつつ、人間のもろさをあらわにしている」と評した。アジア人の女性... -
BOOKS
【BOOKS】渡辺賢治著/『メンタル漢方 体にやさしい心の治し方』◎松永裕衣子
自分の体は自分で守る! 漢方はその味方だ 江戸時代の儒学者・貝原益軒が著した『養生訓』は、健康長寿を保つための指南書として名高いが、そこでは〈養生の術は先ず心気を養ふべし〉と、心の養生の大切さがとりわけ強調されて... -
BOOKS
【BOOKS】村田沙耶香著/『世界99』◎佐藤康智
あなたの知らないわけではない世界 芥川賞受賞作『コンビニ人間』が多くの言語に翻訳され、世界各国に読者を持つ作者による最新長編小説が本書だ。上下巻で800ページ超のボリューム。これまでの作品群の集大成的な内容。題名に響く、昔のテレビゲームで...
12
