シリーズ「教育ってなんだ?」第6回/藻谷浩介さん

「一流校合格者一挙掲載」的な見出し記事を見かける。街中の進学塾も外壁に「○○校合格者ウン百人!」と盛んに謳う。学校・学歴のよしあしだけが、人生の最重要課題だといわんばかりだ。しかもタチが悪いのが、多くの人たちがその風潮に賛意を示していることだ。本当だろうか? 有名校に入るとシアワセになれるのか? 絶対、そんなことはない。偏差値・学歴重視教育には弊害しかないのに、なぜ教育は変わらないのか。さまざまな分野で鋭い指摘をし、多くの人に指針を与え続けてくれている藻谷浩介さんに話を聞いた。藻谷さんの言う「教育浄土真宗」の本意ってなんですか?

連載

フォトエッセイ

ジャーナル

【特集】
都市に第二の森林を! 
―木造礼賛 その知恵と魅力を再発見―

木造といえば寺社仏閣というイメージがあります。風雪を耐え、古びた佇まいに魅せられる人は多いですね。いっぽう木造住宅となると、倒壊や燃えやすいといったことから敬遠されがちです。しかし専門家の話を聞けば、いいことがたくさんある。森林を育て、木材を活かして街に建築物をつくる。そんな 持続可能 なシステムを作ることは可能なのか。木造建築をとりまく環境や課題などを探ってみました。

望星インタビュー

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編集部より

ニホンでは 理不尽な 暴力が増えている
けさ来た 新聞の 片隅に書いていた
だけども 問題は 今日のメシ 米がない
植えなくちゃ もっと稲を植えなくちゃ
休耕田に植えなくちゃ すぐにいま
減反やめて 増産すれば
米のこと以外を 考えられるよ
それは いいことだろう!

 井上陽水さんの『傘がない』の替え歌を作ってみました。令和の米騒動です。豊葦原瑞穂の国でこのザマ。農政の失敗、それに尽きますね。大正七(1918)年、富山の魚津で米騒動が起きます。第一次世界大戦の反動で物価が急上昇し、とくに米商人の買い占めや売り惜しみで、米価は大戦前の四倍になっていたそうです。ふつう米騒動と言った場合、この1918年の激しい異議申し立運動を指すそうです。

 むかし通っていた高校の近くにトンカツ屋さんが開店しました。高校生を呼び込もうと「ご飯おかわり自由」とやったものだから、悲劇が起きます。「一切れのカツで一膳食べた」「タクワン一切れで一膳食べた」などという愚行を自慢げに話す者が続出。店はすぐにおかわりを制限し、やがて移転しました。少し前、現在でも営業していることを知り安心しました。

 弁当で、大きな容器に四合もの白飯を詰めてきた友人もいました(昼食時と、あと一回ぶん)。米だけはふんだんにあったんですね。米びつにお米がある安心感。年配の女性のエッセイにそんなことが書いてありました。

 パスタもラーメンもパンもおいしいけど、やっぱりご飯ですよ。飯米救国! で行きましょう。(石)

富山県魚津市に残る十二銀行米倉。1918年7月23日、北海道への米の輸送船「伊吹丸」が魚津に寄港。米の積み出しを行っていた十二銀行の米倉に、住民数十人が集まり、積み出しを阻止しました。この出来事がきっかけになって、米騒動は全国に広がり、当時の寺内正毅内閣は総辞職に追い込まれた


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