月刊『望星』は2024年11月から
『web望星』として再スタートを切りました
望星インタビュー
連載
フォトエッセイ
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【フォトエッセイ】星空をめぐる旅、そして物語◎永田美絵——第9回/流れ星――彗星からの〝贈り物〟
第9回 流れ星――彗星からの〝贈り物〟 待ちに待った夏休み、海や山へ旅行に出か… -
【フォトエッセイ】虫めづる奇人の回想◎小松貴――第79回/草食で大人しいニジュウヤホシテントウなのに
第79回 草食で大人しいニジュウヤホシテントウなのに 我が家でずっと利用し続け… -
【フォトエッセイ】草木を訪ねて三千里◎藤井義晴――第27回/美しく歩く姿は、なぜ百合なのか
第27回 美しく歩く姿は、なぜ百合なのか 今年も猛暑の毎日ですが、百合[… -
【フォトエッセイ】日本の包み紙 Collection◎上ヶ島オサム――第16回/戦時国債の袋
第16回 戦時国債の袋 昭和12(1937)年7月7日の盧溝橋事件をきっかけに日中戦争…
ジャーナル
シリーズ「教育ってなんだ?」第7回/今井むつみさん
間違った情報が氾濫する現代社会にあって、本質的な情報を見極め、それを活用して問題解決につなげていく。こういうことができる人を育てていくことこそが教育の役割だ。文部科学省が掲げる〝必要な学力〟も、知識の詰め込み教育から離れる方向にある。だが、それを阻止しているものがある。受験教育だ。弊害が大きすぎるのではないか。学びとは? 学力とは? 今井むつみさんに聞いた。
BOOKS
シリーズ「日本の医療の現在地」
日本の社会には課題が山積しているが、医療もその一つ。健康や生死に関わる分野だけに課題解決は待ったなしのはず。医師不足、病院不足という事態はなぜ起こったのか? 少子化に歯止めをと言っているのに産婦人科がない地域があることの矛盾。出口はあるのだろうか。医療の専門家の方々に話を聞いた。
【特集】
都市に第二の森林を!
―木造礼賛 その知恵と魅力を再発見―
木造といえば寺社仏閣というイメージがあります。風雪を耐え、古びた佇まいに魅せられる人は多いですね。いっぽう木造住宅となると、倒壊や燃えやすいといったことから敬遠されがちです。しかし専門家の話を聞けば、いいことがたくさんある。森林を育て、木材を活かして街に建築物をつくる。そんな 持続可能 なシステムを作ることは可能なのか。木造建築をとりまく環境や課題などを探ってみました。

これまでの各号の目次や立ち読み記事、歌壇・俳壇、書籍案内などを掲載しています。
編集部から
三山喬さんが連載「戦後史探検」で手塚治虫の活躍を中心とした戦後の漫画について書いてくれました。そこで綴られた三山さんの実感は、私の実感でもあります。ただ漫画少年というほどでもなく、それほど多くの作品を読んだわけでもないのですが、ちばてつやの漫画は比較的よく読みました。『ハリスの旋風[かぜ]』『紫電改のタカ』『あしたのジョー』『のたり松太郎』などなど。
その下地があって、やがて『月刊漫画ガロ』を読むようになり、つげ義春や永島慎二の作品と出会います。ここらへんからちょっとスネ者になり、ショーケンと水谷豊による毒気満載のテレビドラマ『傷だらけの天使』が決定打となって、普通でマトモな世間と話が合わなくなってしまいました。
それでも人道にもとるようなことはせず、人並みの正義感とヒューマニズムを持っているのは、子どもの頃読んだ漫画のおかげです。つげ義春はちょっと別物ですが、漫画の主人公たちの素朴な正義感は、さして勉強もできないボンクラ少年の血肉となったわけです。特撮テレビ番組『サンダーバード』の影響も大きいな。小説『鬼平犯科帳』もだ。おっと落語も……と書いていくとキリがないのでこのへんで。
単純な子どもだったといえばそれまで。時代もそれほど複雑ではなかったのかもしれません。しかしSNSが猛威を振るう世の中は複雑さを増し、何がなんだかよくわからない。何が正しく何が間違っているのか? 素朴な正義感など「そんな、きれいごと」と一笑に付される事態。戦後漫画が築いた財産はこっぱみじんとなってしまったのでしょうか。(石)

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