月刊『望星』は2024年11月から
『web望星』として再スタートを切りました
シリーズ「教育ってなんだ?」第6回/藻谷浩介さん
「一流校合格者一挙掲載」的な見出し記事を見かける。街中の進学塾も外壁に「○○校合格者ウン百人!」と盛んに謳う。学校・学歴のよしあしだけが、人生の最重要課題だといわんばかりだ。しかもタチが悪いのが、多くの人たちがその風潮に賛意を示していることだ。本当だろうか? 有名校に入るとシアワセになれるのか? 絶対、そんなことはない。偏差値・学歴重視教育には弊害しかないのに、なぜ教育は変わらないのか。さまざまな分野で鋭い指摘をし、多くの人に指針を与え続けてくれている藻谷浩介さんに話を聞いた。藻谷さんの言う「教育浄土真宗」の本意ってなんですか?
連載
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【不定期連載】積読戦士ツンドくん◎大石トロンボ—— 第6話/布という好敵手
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【連載】本場な人びと◎加藤ジャンプ――第15回/朝霞で出会ったルーマニアの心と料理の神髄
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【連載】嗚呼ワンコイン・パラダイス──どうしてこんなに愉しいんだろう!◎岡崎武志 第20回/おれは青空
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【連載】子どもたちと話したい読書のこと◎島田潤一郎 ——第8回/成長している
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【連載】大草原のつむじ風◎大西夏奈子 ——第76回/「白鵬杯」の力士育て
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【連載】続・マタギの村から◎大滝ジュンコ――第50回/春の始まりと山の神
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【連載】「ラディカルな潤沢」生活——ボクの「構想」と「実行」 ◎ヒットペン 第48回/見目麗わしマルベリー
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【連載】鶴くん亀くん◎みなみしんぼう——第26回/鶏群の一鶴
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【連載】トイレ事情を歩く◎石川未紀(世界共通トイレをめざす会) 第7回/視覚障害者の悩み1 「トイレはどこ?」
フォトエッセイ
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【フォトエッセイ】虫めづる奇人の回想◎小松貴――第76回/清張さん、そのヨウザワメクラチビゴミムシは……(下)
第76回 清張さん、そのヨウザワメクラチビゴミムシは……(下) 前回の記事はこちら… -
【フォトエッセイ】星空をめぐる旅、そして物語◎永田絵美——第6回/ヘルクレスの冒険星座
第6回 ヘルクレスの冒険星座 宵空に見える、かに座、しし座、うみへび座、東の… -
【フォトエッセイ】草木を訪ねて三千里◎藤井義晴――第24回/ヒマワリ娘の親戚は嫌われる?
第24回 ヒマワリ娘の親戚は嫌われる? ヒマワリ(向日葵)は北アメリカ原産で… -
【フォトエッセイ】日本の包み紙 Collection◎上ヶ島オサム――第13回/蓄音機レコードの袋
第13回 蓄音機レコードの袋 明治10(1877)年にアメリカのトーマス・エジソンが…
ジャーナル
シリーズ「日本の医療の現在地」
日本の社会には課題が山積しているが、医療もその一つ。健康や生死に関わる分野だけに課題解決は待ったなしのはず。医師不足、病院不足という事態はなぜ起こったのか? 少子化に歯止めをと言っているのに産婦人科がない地域があることの矛盾。出口はあるのだろうか。医療の専門家の方々に話を聞いた。
【特集】
都市に第二の森林を!
―木造礼賛 その知恵と魅力を再発見―
木造といえば寺社仏閣というイメージがあります。風雪を耐え、古びた佇まいに魅せられる人は多いですね。いっぽう木造住宅となると、倒壊や燃えやすいといったことから敬遠されがちです。しかし専門家の話を聞けば、いいことがたくさんある。森林を育て、木材を活かして街に建築物をつくる。そんな 持続可能 なシステムを作ることは可能なのか。木造建築をとりまく環境や課題などを探ってみました。
望星インタビュー
BOOKS

これまでの各号の目次や立ち読み記事、歌壇・俳壇、書籍案内などを掲載しています。
編集部より
ニホンでは 理不尽な 暴力が増えている
けさ来た 新聞の 片隅に書いていた
だけども 問題は 今日のメシ 米がない
植えなくちゃ もっと稲を植えなくちゃ
休耕田に植えなくちゃ すぐにいま
減反やめて 増産すれば
米のこと以外を 考えられるよ
それは いいことだろう!
井上陽水さんの『傘がない』の替え歌を作ってみました。令和の米騒動です。豊葦原瑞穂の国でこのザマ。農政の失敗、それに尽きますね。大正七(1918)年、富山の魚津で米騒動が起きます。第一次世界大戦の反動で物価が急上昇し、とくに米商人の買い占めや売り惜しみで、米価は大戦前の四倍になっていたそうです。ふつう米騒動と言った場合、この1918年の激しい異議申し立運動を指すそうです。
むかし通っていた高校の近くにトンカツ屋さんが開店しました。高校生を呼び込もうと「ご飯おかわり自由」とやったものだから、悲劇が起きます。「一切れのカツで一膳食べた」「タクワン一切れで一膳食べた」などという愚行を自慢げに話す者が続出。店はすぐにおかわりを制限し、やがて移転しました。少し前、現在でも営業していることを知り安心しました。
弁当で、大きな容器に四合もの白飯を詰めてきた友人もいました(昼食時と、あと一回ぶん)。米だけはふんだんにあったんですね。米びつにお米がある安心感。年配の女性のエッセイにそんなことが書いてありました。
パスタもラーメンもパンもおいしいけど、やっぱりご飯ですよ。飯米救国! で行きましょう。(石)

富山県魚津市に残る十二銀行米倉。1918年7月23日、北海道への米の輸送船「伊吹丸」が魚津に寄港。米の積み出しを行っていた十二銀行の米倉に、住民数十人が集まり、積み出しを阻止しました。この出来事がきっかけになって、米騒動は全国に広がり、当時の寺内正毅内閣は総辞職に追い込まれた

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