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【連載】嗚呼ワンコイン・パラダイス──どうしてこんなに愉しいんだろう!◎岡崎武志 第25回/ビニールケースが音楽の聴き方を変えた
今秋スタートのNHK朝ドラ『ばけばけ』はラフカディオ・ハーンと妻セツをモデルにした夫婦愛の物語。明治維新は長期武士政権の崩壊と西洋化という、日本史上もっとも短... -
【連載】嗚呼ワンコイン・パラダイス──どうしてこんなに愉しいんだろう!◎岡崎武志 第24回/ロケット団&ウクレレえいじ
サッポロ一番で人格がわかる 近所に住み、仲良くしてもらっている年下の画家・牧野伊三夫は宴会好きで、よく知人友人を招いて酒宴を開く。私もときどきお呼ばれにあず... -
【連載】嗚呼ワンコイン・パラダイス──どうしてこんなに愉しいんだろう!◎岡崎武志 第23回/やはり魂は細部に宿る
モースの悲哀を愛す ケーブルテレビの契約で、視聴できるチャンネルの中にCS「ミステリーチャンネル」があり、内外のミステリードラマを二十四時間放映し... -
【連載】嗚呼ワンコイン・パラダイス──どうしてこんなに愉しいんだろう!◎岡崎武志 第22回/わびしい気持ちごっこ
独り者の松下を真似る 外出して昼時になると、どこかで食事をとることになる。駅前だとどこも混んでいて、席を確保するのも難しかったりする。席に座り、注文を... -
【連載】嗚呼ワンコイン・パラダイス──どうしてこんなに愉しいんだろう!◎岡崎武志 第21回/三畳一間の小さな下宿
第21回 三畳一間の小さな下宿 今年に入って続けざまに若い編集者と仕事をした。一人は1990年生まれの女性、もう一人はなんと2000年生まれでこちらは男性。後者を仮に... -
【連載】嗚呼ワンコイン・パラダイス──どうしてこんなに愉しいんだろう!◎岡崎武志 第20回/おれは青空
第20回 おれは青空 京都で学生生活を送っていたころ、聖書のごとく何度も読み返していたのが梶井基次郎だ。代表作「檸檬」をはじめ、生前に発表された作品を集めても... -
【連載】嗚呼ワンコイン・パラダイス──どうしてこんなに愉しいんだろう!◎岡崎武志 第19回/春雷に大雪の朝
第19回 春雷に大雪の朝 誕生日月の3月(28日で六十八歳)、中旬早朝、雷の音で目が覚める。バスに乗り遅れそうになり、必死で走っていると、肩に猿をのせた中国人か... -
【連載】嗚呼ワンコイン・パラダイス──どうしてこんなに愉しいんだろう!◎岡崎武志 第18回/「覚悟決めたら、なんでもできますよ」
第18回 「覚悟決めたら、なんでもできますよ」 月刊誌『高校教育』(学事出版)で240回だから二十年も続いた連載コラムが本年春をもって終了した。本、新聞・雑誌、... -
【連載】嗚呼ワンコイン・パラダイス──どうしてこんなに愉しいんだろう!◎岡崎武志 第17回/食う寝るところに住むところ
第17回 食う寝るところに住むところ 落語の前座噺に「寿限無」[じゅげむ]があるのはご存じでしょう。「時そば」「初天神」などと並んで、落語が好きでなくっても... -
【連載】嗚呼ワンコイン・パラダイス──どうしてこんなに愉しいんだろう!◎岡崎武志 第16回/秋刀魚の味は目に沁みる
第16回 秋刀魚の味は目に沁みる 過去に七、八回は見ているのに、テレビで放映されるとあって『秋刀魚の味』をブラウン管の前で釘付けになってまた見た。小津安二郎...
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