2025年– date –
-
【連載】鶴くん亀くん◎みなみしんぼう——第27回/盲亀の浮木優曇華の
南伸坊 みなみ・しんぼう 1947年東京生まれ。イラストレーター、エッセイスト。本の装丁も多く手掛ける。単著、共著、多数。近著に『仙人の桃』(中央公論新社)、『私... -
【BOOKS】茨木のり子著/『歳月』◎松永裕衣子
この詩集でしか出会えない、茨木のり子の胸中 強く優しく、凛とした佇まいの詩人、茨木のり子さん。彼女が生涯変わらぬ愛情を注いだのが、二十三歳で結婚して以来、二... -
【BOOKS】樋口尚文著/『砂の器 映画の魔性』◎佐藤康智
「紙吹雪の女」はいかに撮られたか 松本清張の小説『砂の器』は、これまで何度も映像化されているが、本書が取り上げるのは野村芳太郎監督による1974年公開の映... -
【BOOKS】阿部恭子著『近親性交―語られざる家族の闇』◎池上正示
「親・きょうだい」は暴力装置にもなる 地方の町で、二十七歳の青年が同じ歳の男性を刺殺した。加害者Aと被害者Bは高校まで一緒で、Aは大学卒業後、父が... -
【BOOKS】ハン・ガン著 井手俊作 訳/『少年が来る』◎澤一澄
光州事件で少年は何を見たのか 2024年のノーベル文学賞は、韓国の小説家ハン・ガンが受賞した。選考委員会は「ハン・ガン氏の力強く詩的な散文体の文章は歴史的... -
【info】特別展「江戸☆大奥」
大奥といえば、選ばれた才色兼備な女性たちが、豪華絢爛で美麗を尽くした衣装をまとい、広い江戸城で優雅に暮らす様子を思い浮かべることが多いだろう。将軍の妻であ... -
【info】特別展「深宇宙展~人類はどこへ向かうのか」To the Moon and Beyond
人類は今、かつてない宇宙探査の時代を迎えている。人類がはじめて月面着陸したアポロ計画からおよそ半世紀。再び月に宇宙飛行士を送り、将来的に火星の有人探査を行... -
【info】『ピクチャレスク陶芸 アートを楽しむやきもの―「民藝」から現代まで』
多くの場合、陶芸作品の表面は、豊かな色調や質感で構成されている。釉薬や顔料を重ねることで表れる光沢や発色は、やきもの特有の物質的な美しさといえるだろう。一... -
【info】『Ukiyo-e 猫百科 ごろごろまるまるネコづくし』
今も昔も人々を魅了する猫は、美術や文学においても盛んに表現されてきた。古くは平安時代の『源氏物語』の中に宮廷で愛される猫が登場している。江戸時代になると猫... -
【info】『スウェーデン国立美術館 素描コレクション展―ルネサンスからバロックまで』
スウェーデンの首都ストックホルムにあるスウェーデン国立美術館は、1792年に開館したヨーロッパで最も古い美術館の一つ。スウェーデン王家が収集した美術品をコレク...