【info】『モーリス・ユトリロ展』

 20世紀初頭のパリの街並みを描きエコール・ド・パリを代表する画家として知られるモーリス・ユトリロ(1883~1955)は、生まれ育ったモンマルトルや暮らした郊外の風景を数多くの油彩画に残した。

 彼の画家としての歩みには、母シュザンヌ・ヴァラドンをはじめとする家族との複雑な関係や、幼少期からのアルコール依存といった要素が絡み合い、独自の世界観を築き上げていった。波乱に満ちた人生を送りながらも、20世紀前半の美術界を席巻したユトリロは、とりわけ日本において現在もなお根強い人気を誇っている。

 本展は、フランス国立近代美術館(ポンピドゥセンター)の協力のもと、同館所蔵の《モンマニーの屋根》(1906~07年頃)や《ラパン・アジル》(1910年)を含む作品約70点と、アーカイヴを管理するユトリロ協会から提供された資料を通して、ユトリロの全貌に迫る。

 アルコール依存症の治療の一環として絵筆をとった「モンマニー時代」、さまざまな素材を用いて白壁の詩情を描き出した「白の時代」、そして鮮やかな色彩を駆使した「色彩の時代」をたどりながら、ユトリロが確立した唯一無二の様式と、彼が愛した風景の詩情をじっくりと味わおう。

モーリス・ユトリロ《マルカデ通り》 1909年
油彩/カンヴァス 60.3×81.3cm 名古屋市美術館 ©Hélène Bruneau 2025
招待券プレゼント〈3組6名〉

【会期】開催中~2025年12月14日(日)
【会場】SOMPO美術館(東京・新宿)
【開館時間】10:00~18:00(金曜日は20:00まで) ※最終入場は閉館の30分前まで
【休館日】月曜日(ただし11月3日・11月24日は開館)、11月4日(火)、11月25日(火)
【料金】一般(26歳以上):1,800円 25歳以下:1,200円 高校生以下:無料 ほか
【問い合わせ】050-5541-8600(ハローダイヤル)
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