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【BOOKS】ブレイディみかこ 著/『SISTER “FOOT” EMPATHY』◎澤一澄
世直しは〝共感力〟あってこそ タイトル『SISTER “FOOT ” EMPATHY』は、「シスターフッド」――女性同士のつながりや絆のことに「フット(足)」をかけて、足もと... -
【BOOKS】ハン・ガン著 井手俊作 訳/『少年が来る』◎澤一澄
光州事件で少年は何を見たのか 2024年のノーベル文学賞は、韓国の小説家ハン・ガンが受賞した。選考委員会は「ハン・ガン氏の力強く詩的な散文体の文章は歴史的... -
【BOOKS】R・F・クァン 著・古沢嘉通 訳/『バベル オックスフォード翻訳家革命秘史』(上下)◎澤一澄
「翻訳」という魔法を核とした歴史ファンタジー バベルの塔とは、『旧約聖書』によると、人間が天にも届く塔を作っているのに怒った神が、一つだった言語を分けたため... -
【BOOKS】青木真兵・光嶋裕介・白岩英樹 著『ぼくらの「アメリカ論」』◎澤一澄
アメリカの「草の根デモクラシー」は再生をめざす 2017年に第四十五代アメリカ大統領となったドナルド・トランプ氏が、今年再び第四十七代の大統領に就任した。今、世... -
【BOOKS】堂本かおる著『絵本戦争 禁書されるアメリカの未来』◎澤一澄
マイノリティを描く本の追放が始まっている 2021年からアメリカの一部で、公立学校や公共図書館に特定の本を置くことを禁じることを学区や州に訴える活動が増加... -
【BOOKS】津野海太郎著『生きるための読書』◎澤一澄
敬遠してきた若い人の本と向き合ってみたら 晶文社で編集者として働いてきた津野海太郎氏。電子書籍が出てきたころ『季刊・本とコンピュータ』の編集長となり、電子書... -
【BOOKS】アンジェラ・サイニー著『家父長制の起源 男たちはいかにして支配者になったのか』◎澤一澄
家父長制はなにをもたらしているのか? ヒンズー教にカーリーという女神がいる。神話によると、悪魔との戦いのために出現した恐ろしく猛々しい神で、青黒い肌に... -
【BOOKS】岡真理・小山哲・藤原辰史著/『中学生から知りたいパレスチナのこと』◎澤一澄
大人も知らねばならないこと パレスチナでは現在もジェノサイドが続いている。2023年10月、イスラーム主義を掲げる民族解放組織ハマスによる越境攻撃を契機に、イスラ... -
【BOOKS】菅原邦城著『北欧神話入門 』◎澤一澄
神話とは?を教えてくれる格好の書 今の日本のサブカルチャー作品、小説・漫画・アニメ・ゲームで、人物や団体その他もろもろの名前が北欧神話から採られている... -
【BOOKS】シルヴィア・プラス著『ベル・ジャー』◎澤一澄
欧米でベストセラーとなった、早逝した詩人の伝説的小説 シルヴィア・プラスはアメリカ出身の詩人で小説家。だが、その創作期間は短い。1932年ボストン生まれ。成績優...
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