いま〝イマーシブ〟という没入型の展示や体験イベントが人気をあつめているが、今回、東京国立博物館 本館特別5室で開催する「イマーシブシアター 新ジャポニズム」は、そのスケールが圧巻。正面には高さ約7メートルという巨大な正方形のLEDモニターを据え、NHKの最先端技術を結集させた超高精細映像により、東京国立博物館が所蔵する国宝などの貴重な文化財の世界への没入体験を楽しめる。
壮大な映像制作を手がけたのは、建築、都市、観光、文化など多様な分野の専門知識と経験を持ったメンバーで構成するクリエイティブ集団「Panoramatiks」と、「いいものを、つくる」というシンプルな思想の元に集うクリエイターが集まり、ロサンゼルスやニューヨークなど制作拠点をグローバルに広げて活躍する「CEKAI」。縄文時代の土器や土偶、古墳時代のはにわ、平安時代の絵巻、室町時代の鎧兜、さらには江戸時代の屏風や浮世絵などを、ふだん決して見ることが出来ない角度やサイズで堪能できる。
はるか1万年以上前から、日本の風土の中で受け継がれてきた、独自の美意識が、いま世界で人気の日本のアニメにも共通していることを大迫力の映像によるタイムトラベルを通じて体感してみよう。手塚治虫や高畑勲監督、細田守監督などの、日本を代表する名作アニメも続々と登場する。

江戸時代・17世紀 東京国立博物館蔵
【会 期】開催中~2025年8月3日(日)
【会 場】東京国立博物館 本館特別5室(東京・上野公園)
【開館時間】9:30~17:00 ※入場は閉館30分前まで ※毎週金・土曜日、5月4日(日・祝)、5日(月・祝)、7月20日(日)は20:00まで開館
【休館日】月曜日(4月28日、5月5日、7月21日は開館)、5月7日(水)、7月22日(火)
【料 金】一般:2,000円、大学生:1,200円、高校生:800円、中学生以下:無料 ほか
【問い合わせ】050-5541-8600(ハローダイヤル)
【公式ホームページ】はこちら