浮世絵は明治になると文明開化を伝えるジャーナリスティックな役割を得たが、一方で新しい技術やメディアの台頭により徐々に衰退を迎えることになる。そのような浮世絵の黄昏の時代に、最後の浮世絵師のひとりとして活躍したのが小林清親(1847~1915)だった。
黄昏どきの表情や闇にきらめく光の様相を描いた彼の作品は「光線画」と呼ばれ、深い陰影により江戸の情緒までとらえている。このような視点は、失われゆく江戸の面影を惜しむ人々の感傷や、それらを記録しようとする写真の意欲とも重なっており、同時代の浮世絵師たちが文明開化により変貌していく都市を、鮮やかな色彩によって楽天的に捉えた開化絵とは一線を画するものであった。
その後、失われゆく浮世絵の技術を継承し、新しい時代の版画を創造しようとしたのが版元の渡邊庄三郎だった。彼は清親の見出した江戸東京にまつわる郷愁を引き継ぎ、絵師や来日した外国人画家たちと協働して新版画の活動を展開した。
本展では、小林清親から新版画を手掛けた吉田博、伊東深水、川瀬巴水らに至る風景版画の流れを、スミソニアン国立アジア美術館のミュラー・コレクションによってたどる。

National Museum of Asian Art, Smithsonian Institution, Robert O. Muller Collection
【会期】開催中~2026年5月24日(日)
【会場】三菱一号館美術館(東京・丸の内)
【開館時間】10:00~18:00(祝日を除く金曜日、第2水曜日、会期最終週平日は20:00まで)※最終入館は閉館の30分前まで
【休館日】月曜日(開館記念日の4月6日、トークフリーデー[3月30日、4月27日]、5月4日、5月18日は開館
【観覧料金】一般:2,300円 大学生:1,300円 高校生:1,000円 ほか
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