江戸時代の山林修行僧・円空は、愛知、岐阜を中心に関東、北陸、さらに北海道までを巡り、各地に木彫の神仏像を多数のこした。現存するその数は約五千余体ともいわれる。
円空は、材となる「樹木」に神仏を観想し、「樹神」の姿を求めて彫刻した。それは生木に直接なたを下ろした像高2メートルを越す飛騨・千光寺の金剛力士立像で明らかにされ、日本の彫刻史では平安時代の樹神信仰すなわち「立木仏」に源を求めることができる。また、樹木を「削る」こと自体に仏教儀礼の意味をもたせ、「削り痕」をそのままのこしている。それが「円空仏」として今日まで伝えられ、現代彫刻にも通じる造形の魅力にもなっている。
晩年を飛騨(岐阜県)で過ごした円空は、千光寺をはじめ近隣地区で多くの像を制作。「飛騨の匠」と称される歴史を背景に、木材の産地として有名な飛騨は、自然に恵まれ、円空が修行と仏像の制作に励むに相応しい場所であった。本展では千光寺を中心にして、魂を込めた円空仏を多数展示する。

画像提供:東京国立博物館 Image:TNM Image Archives
【会 期】開催中~3月30日(日)
【会 場】三井記念美術館(東京・日本橋)
【開館時間】10:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで
【休館日】月曜日(2月24日は開館)、2月23日(日)
【料 金】一般:1,500円、大学・高校生:1,000円、中学生以下:無料 ほか
【問い合わせ】050-5541-8600(ハローダイヤル)
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