ブライトンで生まれたオーブリー・ビアズリー(1872~1898)は、16 歳でロンドンに出て、保険会社などで働くかたわら、夜間に独学で絵を描きつづけた。画家として成功したあとも、厚いカーテンで日光を遮断し、蝋燭の光で制作することを好んだのは、その名残といえる。
1891年にE.バーン=ジョーンズから助言を受けて、人生初の画家修業を数か月ほど経験した後に転機に恵まれ、マロリー著『アーサー王の死』やワイルド著『サロメ』の挿絵を手がけた。一躍、時の人となったビアズリーは、革新的な文芸雑誌『イエロー・ブック』の美術編集を任され、成功を謳歌することとなった。
しかし、1895年にワイルドが同性愛の科で逮捕されると、その余波でビアズリーは『イエロー・ブック』美術編集を解任され、仕事を失う。季刊誌『サヴォイ』創刊やゴーティエ著『モーパン嬢』の挿絵で新境地を見せるが、持病の結核が悪化し、1898年3月に25歳で他界した。
本展では、初期から晩年までの挿絵や希少な直筆の素描に加えて、彩色されたポスターや同時代の装飾など、約220点を通じてビアズリーの芸術を展覧する。

ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館
Photo: Victoria and Albert Museum, London
【会 期】開催中~2025年5月11日(日)
【会 場】三菱一号館美術館(東京・丸の内)
【開館時間】10:00~18:00 ※金曜日と会期最終週平日、第2水曜日、4月5日は20:00まで ※入館は閉館時間の30分前まで
【休館日】月曜日(〈トークフリーデー:2月24日、3月31日、4月28日〉、5月5日は開館)
【観覧料】一般:2,300円、大学生:1,300円、高校生:1,000円 ほか
【問い合わせ】050-5541-8600(ハローダイヤル)
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