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前に進む力―KeepGoing——「高校日本一」から「箱根駅伝優勝」への軌跡』◎両角速

『前に進む力―KeepGoing
——「高校日本一」から「箱根駅伝優勝」への軌跡』

東海大学陸上競技部駅伝チーム監督
両角 速
 

東海大学陸上競技部駅伝チームの
監督に就任して8年――。
「予選落ち」の屈辱から箱根駅伝制覇まで
変化を恐れず、成し遂げた挑戦の記録

2019年5月18日発売
四六判・並製・192ページ
定価(本体1500円+税)
ISBN978-4-924523-03-6 C0075

[内容]

東海大学陸上競技部駅伝チームを率いて8年。ついに悲願の箱根駅伝初制覇を成し遂げた。2011年より母校駅伝チームの指揮を託されるも、翌年には40年続いていた箱根駅伝本戦連続出場がストップ。高校生相手の指導法との違いに迷うも、「どん底」から這い上がるため「東海メソッド」と呼ばれる科学的トレーニングやアメリカの最先端トレーニングを導入し、大学生ランナーとともに挑戦を続けてきた。そして箱根駅伝で初の総合優勝。見極めた大学生への指導法とは? 黄金世代と称される有力選手をどのように呼び込んだのか――。栄光を手にするまでの8年間を振り返る。

[目次]

はじめに

第1章 悲願
 トップを奪った“伏兵”/悲願の箱根初制覇──歓喜の胴上げへ/打倒・青山学院大学/「速さ」を「強さ」へ/秋の駅伝シーズン

第2章 奮闘
 青天の霹靂/クロカンコースの整備/戸惑いと不安の中で/マネジャーの“吉川監督”/Wエース・村澤と早川/監督として初めて挑んだ箱根駅伝/箱根予選会でまさかの敗退/「負けず嫌い」が成長の糧となる

第3章 再起
 チーム強化は「補強」と「育成」の両輪/1500mで東海大の魅力をつくる/西出仁明との2人三脚/目標設定の考え方/努力の天才 金子晃裕

第4章 挑戦
 「黄金世代」の入学/科学的トレーニングの導入/10年ぶりの出雲駅伝優勝/“裏キャプテンを巻き込む”

第5章 世界
 戦い終えて/優秀な指導者とは/スポーツは教育の一環/学生駅伝の未来へ/チームが強くなるための条件/箱根から世界へ

おわりに

東海大学陸上競技部駅伝チーム学生三大駅伝全成績(2011~2019)

[両角 速(もろずみ・はやし)]

1966年長野県生まれ。東海大学第三高校から東海大学に進学。大学時代は四年間箱根駅伝に出場。卒業後は日産自動車、ダイエーで競技を続け、引退後の1995年に佐久長聖高校駅伝部の監督に就任。1998年から2010年まで全国高校駅伝に13回連続出場し12回入賞、14年目の2008年には優勝を果たす。2011年には東海大学陸上競技部駅伝チームの監督に就任。2019年に東海大学初の箱根駅伝総合優勝へと導いた。著書に『「人間力」で闘う佐久長聖高校駅伝部強さの理由』(信濃毎日新聞社)、『陸上競技入門ブック中長距離・駅伝』(ベースボールマガジン社)など。